この記事では英会話を独学で上達させるための方法を解説します。
独学で習得するために必要な目標設定、勉強方法まで紹介します。
この記事では「独学」を「留学」と比較して解説します。 日本にいながら自分で勉強して習得する方法になります。
「独学」の場合は普段は英語に触れる機会がないので、自分で意図的に英語を使わないといけません。
「留学」は日常的に浴びるように英語を聞くので上達しやすいですが、「独学」は自分で計画、継続して英語を勉強する必要があります。
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Contents
英会話を独学で上達させるには
日本は英会話の機会はほぼないため、独学で上達するには計画的に取り組んでいく必要があります。 英会話を上達させるために必要なことを解説していきます。
課題を知ろう
計画を立てるには自分の英会話の課題を知りましょう。
「発音が日本人訛りで伝わらない」「言いたいことが言えない」「ビジネスシーンだと英語が出てこない」など、個人や英会話の経験によって課題は変わります。
課題を知るには『できるだけ話す経験をする』のが有効です。
海外に行って見たり、英会話レッスンを受けると自分の課題が見えますよ。 客観的に弱点を知るには「TOEIC Speaking& Writing」「Versant」といったスピーキングテストも使えます。
目標を作る
英会話の場合は具体的な目標を作ることも大事です。
例えば、TOEICのような試験は目標スコアが立てやすいため、目標意識が強いと英語力があがりやすいそうです。 特に短期的な目標設定が有効。
とりわけ、外国語の習得は長期的目標を必要とすることから、短期的な目標を設定することで学習者の自己効力感を向上させながら強い動機づけに結びつくことが考えられる
達成可能な目標提示がもたらす効果: 英語学習に対する好感の視点から|岡田靖子 澤海崇文 いとうたけひこ
ただ、日本に住んでいると英会話の目標は立てづらいんですよね。
具体的に英語を使っているシーンをイメージすると目標は立てやすいです。 上述したスピーキングテストも短期目標に使いやすいですね。
海外に行ったら本当に話せるか
海外に行くだけだと話せるようにはなりません。
短期留学は1ヶ月程度ホームステイするのが一般的で、30万〜50万程度です。
私は1ヶ月の語学研修に2回行きましたが、全然話せるようになりませんでした。
英語は1日中浴びるように聞くので、TOEICのリスニングは伸びるのですが、話す機会って全然ないんですよね。
漠然と海外に行くぐらいだったら、目的を持って英会話に特化した勉強の方が確実に時間的、金銭的にコスパはいいです。
カリフォルニアのサンディエゴ。1ヶ月行っても話せるようにならなかった。
英会話独学の勉強方法
英会話独学の勉強方法を紹介します。英会話独学では会話スキルに直結する練習が効果的です。
瞬間英作文
独学で英会話を身に付けたいなら、瞬間英作文はベースにしたい勉強法です。
「日本語→英語」の英作文を瞬時に声に出すトレーニングですが、英語を頭の中で組み立てることができるようになります。
「英語がすぐに出てこない」「英語の語順がでてこない」なら瞬間英作文で身に付けることができます。
効果はありますが、繰り返し練習していると飽きてくるのがデメリットです。
瞬間英作文のやり方を解説で詳しく解説しています。
オンライン英会話
日本にいながら英会話経験を増やすならオンライン英会話を活用できます。
日本にいると英会話の機会はほぼないですが、話す練習をしないと英会話は身につきません。
オンライン英会話は月6000円〜6500円で毎日英会話できるので、英会話の経験値を増やすことができます。
毎日話せるオンライン英会話はおすすめのオンライン英会話ランキングで紹介しています。
発音トレーニング
発音は独学では意識的に習得したい項目です。
最初は本を使って体系的に勉強しましょう。 発音は研究されている分野なので、理論から入った方が習得しやすいんです。
ポイントとしては、「文レベルの発音がある」「重要な発音のみ書かれている」ことです。
発音というと単語レベルで気にしたくなりますが、文レベルの発音やリズムを先に習得した方が学習効果は高いです。
また、日本語にない母音、子音や使い分けをできないと意味が通じなくなる発音もあるので先にそういった日本人の弱点を補強していく方が時間短縮になります。
相手が英語母語話者であるかどうかにかかわらず、英語によるコミュニケーションを成立させるためには、すくなくとも(2a)のグループに含まれる事項はすべて正しく習得することが必須であろう。より円滑な意思疎通を目指すならさらに(2b)のグループの事項を習得するというように、望むレベルに応じて音声面を強化することが可能であるというわけである。
英語の発音指導について|太田 正之
【課題別】英会話を独学で上達させる勉強方法
課題別で英会話を上達させる方法を解説します。課題が見えていると効果的に、英会話スキルを上達させることができます。
なお、以下の3項目はversantというスピーキングテストの評価項目でもあります。
会話で英語を構築できない
「英語が単語レベルでしか出てこない」「主語や動詞がバラバラになる」場合の対策は、「瞬間英作文」で練習しましょう。
英会話に慣れていないと上記のような問題が発生するのですが、この段階で英会話量を増やしてもあまり効果は出づらいです。
オンライン英会話は教材のつくり上、「単語レベルでしか話せない」状態でもレッスンがなんとなく成立してしまうんですよね。
より効果的に英会話を伸ばしたいなら、「瞬間英作文」で頭で英語を組み立てることを目指しましょう。
流暢に話せない
会話の中で英語は構築できるけど、まだ流暢に話せない場合は「瞬間英作文」に加えて、「オンライン英会話」を活用してみましょう。
「瞬間英作文」は同じ文の繰り返しをすることになるので、続けているとある程度のスピードで話せるようになります。
ただ、実際の英会話だと相手の質問に答えたり、用意していない文章を話すので「話せないフレーズ」が明確になります。
瞬間英作文で「話せるフレーズ」のストックを増やしましょう。
発音が苦手
発音は上記の発音トレーニングで解説したように独学でまずは始めてみましょう。
本は自分の使いやすいものでOKです。私が何冊か使った中で一番しっくりきたのは『バンクーバー発音の鬼が日本人のためにまとめたネイティブ発音のコツ』でした。
発音が上達する勉強法を紹介でも紹介しています。
オンライン英会話を活用する場合は、自分な苦手な分野を補強するような使い方をしましょう。 (「rとlを聞いてもらう」「アの使い分けを聞いてもらう」など)
外国人講師の場合、教材に沿って進めるだけなので、あまりコスパはよくなかったです。
日本人講師のレッスンを受ける機会があれば活用してみてください。
独学で英会話を上達させる方法まとめ
独学で英会話を上達させる考え方、方法、課題別の対策を解説しました。
日本にいても独学で英会話のスキルは伸ばせます。ぜひ、活用してみてくださいね。